クレジットカード現金化は違法か、安全か？理由や発生するリスクを紹介
クレジットカードの現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を利用して買い物した物を専門の業者に買い取ってもらい、現金を受け取る方法の通称です。
買取式とキャッシュバック式の2種類が存在していますが、法律的に問題ないのでしょうか。
利用者に発生するリスクを理解しておくことで、適切にクレジットカードを活用できます。
クレジットカード現金化は違法といえないグレーゾーン
クレジットカードの現金化は法律上は違法と定義されていません。
買取式・キャッシュバック式どちらも「消費者が購入したものを不用品として中古買い取り業者を利用して売却した」と宣言できるやり方だからです。
法律上は問題ありませんがカード会社の規約に反しているため、法律上の処罰はなくてもカード会社側からペナルティを課される可能性はあります。
日本クレジット教会や金融庁ではクレジットカード現金化を禁止していますが、罰則自体はありません。
ただし手数料の金利により出資法違反となって業者側が摘発される恐れはあります。
カード会社側からのペナルティとは？
クレジットカード現金化はカード会社の利用規約の禁止事項となっています。
禁止事項に抵触した場合、カード会社側は利用者のクレジットカードの利用停止や強制退会をされる恐れが少なくありません。
他のショッピング枠やキャッシング枠の利用をしている場合、退会と同時に一括で今までの利用額を請求される可能性もあります。
クレジットカード会社の履歴に残ってしまうと、他のクレジットカード会社でも危険人物扱いされ、一定期間クレジットカードやカードローンを利用できない危険性もあるため、注意してください。
利用したことで起こりうるリスクとは？
クレジットカード現金化を利用すると、業者側が適切に個人情報を扱わなかったために悪徳業者からの勧誘や身に覚えのないクレジットカードでのショッピングに使われるなど犯罪に巻き込まれる危険があります。
また、利用者はクレジットカード利用料として、手にした現金に手数料を上乗せした金額を支払わなければなりません。
差額により一層経済的な負担がのしかかることもあります。
状況により自己破産する場合、破産法第252条第1項第2号の「不当な債務負担行為」に当たると判断されると、裁判所に免責を許可してもらえず自己破産できなくなるリスクもあるため、利用には慎重な判断が必要です。
まとめ：見出し
クレジットカード現金化はクレジットカードのショッピング枠を利用して、専門業者に購入した商品を買い取ってもらって現金を手に入れる方法です。
手数料を取られて後から多額の請求が来るため、利用者のうまみは少なくなります。
利用した場合、カードの利用停止や強制退会をはじめ、犯罪に巻き込まれることや自己破産できないリスクが発生するため、慎重に考えましょう。
ハイリスクローリターンとなるため、現金が欲しい場合は日雇いバイトなどの方法を利用したほうが安全です。